「X JAPAN」のギタリストというと、やはりどうしても亡きhideさんが思い浮かぶ人は多いと思います。
そして今はSugizoさん。華々しい印象がありますよね。
しかし忘れてはならないのはPATAさんの存在です!
先日はPATAさんの身長がどれくらいあるかということを書きましたが、今回はPATAさんがギタリストとしてどうなのか、また彼のギターのことについてまとめていきたいと思います!
PATAのギターは上手いの?下手なの?
現在、X JAPANのギターは現在(2018年)、SUGIZOとPATAの二人です。X JAPANがメジャーデビューしたのは1989年。その当時のギタリストは故HIDEとPATAGONIAです。PATAは結成当時からのギタリストです。
ところでバンドにギターが二人いるのはなぜなのでしょうか。その理由として大きく3つ挙げられるかと思います。
- 「リードギター」がいて、ボーカルが「サイド・ギター」を弾くパターン
- 「リード・ギター」と「サイドギター」がいるパターン
- 「ツインリード」(どちらもリードギター)のパターン
X JAPANは3番目の「ツインリード」のパターンです。「ツインリード」とは、
ふたりのギタリストがそれぞれプレイで主張し合うスタイルと言えるのが「ツインリード」です。ギタリストの存在感、テクニックを前面に押し出したこのスタイルはメタル系のバンドでよくみられます。
スピーディなギターソロの掛け合いや、ふたりでハーモニーを形成してドラマチックに楽曲を彩るアプローチなど、ギターファン的にたまらないプレイも多いようです。
PATAはギターが上手いからずっとデビュー当時からいるのでしょうか。下手だったらずっとそのバンドにいることはできませんよね。
PATAと故HIDE
HIDE(左)とPATA(右)
よく、PATAと故HIDEを比べるとPATAの方がギターが上手だったということを耳にします。HIDEは速弾きが苦手で、速弾きの曲はPATAがやっていたと言われています。
実際、このことはとある雑誌の中でも、故HIDEがこのように述べています。
PATAはすごいギター・オヤジだよね.昔は部屋の中にこもって,ふたりで曲を作ったりもしてた.ヘンな速弾き男.とても速弾きする人には見えないんだけど,けっこう,速弾きも好きなんじゃないかな.
めったにやらないけど,「速弾きやってよ」っていうと,ビャ~ッと弾いてくれる.でも,何弾いているんだか,さっぱりわからないんだけどね(笑).それが,またいいんだよ.困った時のPATAの速弾き.オレがそういうのできないから,頼むとやってくれるんだ.
これは、1994年1月31日に立東社から発行されたロッキンf別冊「PATA’s Guitar Book」の中の、「PATA’S FRIENDS 親しいミュージシャン友達やスタッフがPATAに送るメッセージ」というコーナーからの抜粋です。
X JAPANの中の曲「Stab Me In The Back」や「オルガスム」などのような速い曲ではPATAがソロの速弾きを弾いています。
しかし速弾きができるからギターが上手で、できないから下手だと単純には判断することはできません。
PATAはどちらかというと、1970年代から1980年代のハードロックやヘビメタルがベース、それにブルージーさが加わったような音楽性を感じます。そして速弾きを得意としています。
一方故人HIDEはサウンド作りにこだわったギタリストだったと言えます。また曲を活かしたリフがとても印象的です。曲の構成や展開を作るのがうまく、まさに「アーティスト」だったと言えるでしょう。
PATAとSUGIZO
SUGIZOは「LUNA SEA」のギタリストでもあります。2つの人気バンドを掛け持ちしているだけで、とてもパワフルだと思うのですが、2014年のFUJI ROCK FESTIVALの際にSUGIZOはこんなことをインタビューに答えています。
僕としては、1990年代の楽曲…つまりHIDEさんが弾いていたパートを僕が担う時には、僕の個性やスタイルというのは「無」でいいんです。もう、ただただ1990年代の良きX JAPANの王道を今に再現したい。なので、そこに僕の個性は不要で、ひたすら当時書かれた音符を余すことなく演奏したいんです。
故HIDEをリスペクトしている発言ですね!
故HIDEがサウンド作りにこだわったギタリストだったように、SUGIZOもまた、フィルター系やモジュレーション系のエフェクターを使い音作りをしています。ギターでシンセサイザーのような音を出すことにも興味があるようです。
PATAが速弾きやテクニックを見せるのに対し、SUGIZOはオールマイティーに何でもこなすという印象があります。
PATAのギター・テクニック
今まで書いたように、PATAのギターの特徴は「早弾きが得意」と言えるでしょう。それが彼のギターのテクニックと言えそうです。
なお、ギター教則DVD『PATA 直伝 IMPROVISATION GUITAR STYLE BEST PRICE 』では、PATAのギター・スタイルと、DVDに収録されてある曲それぞれのギター・プレイについてPATAが解説しています。
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このDVDを見ればPATAのギター・テクニックを知ることができるといえるでしょう。
PATAのギター(画像)コレクション
PATAはギターをたくさん所有していると言われていますが、ここでは彼のギターコレクションの一部をご紹介します。
ギブソン・レスポールスタンダード(1959年製)
PATAがメインとして使っていたもので、通称「1号」(またの名を「本妻」)。Xのアルバム「Jealousy」のレコーディングで滞在していたアメリカで、当時2万ドル(日本円で約2000万円)で購入。レスポールの中でも最高級の値打ちがあるヴィンテージ・ギター。2010年以降のライブでは使われていないようです。
なお購入した先の店員によると、以前の所有者も有名なギタリストであったらしいとのこと。
ギブソン・レスポール ゴールドトップ(1954製もしくは1955年製)
かつてサブ・ギターとしてPATAが使用。現在はメイン・ギターとして使われています。通称「ハゲ」(ゴールドトップ塗装を剥がしてあるために「ハゲ」と呼ばれています。)
元々、レコーディングでロサンゼルス滞在中、PATAのローディーをしている人が自分用に購入した物で、しばらくの間、PATAが借りて使用していたものです。
フェルナンデス(Burny)・エクスプローラーモデル
PATAといえば、「レスポール・ギター」のイメージが強いと思いますが、この「エクスプローラー・モデル」は「ギブソン・フライングV」と並び、「変形ギター」の体表選手です。
コンサートでPATAが「SCARS」をこのギターでよく演奏を見かけると思いますが、これはフェルナンデスに特注して作ったギターです。フェルナンデスにエクスプローラーがあるか聞いたところ、在庫が無かったため、それならば自分モデルを作ってしまおうということになりました。
ギブソン・レスポールカスタム(1972年製)
このギターは彼が18歳ぐらいの時位から使用しているもので、「常務」と呼んでいるそうです。理由は「常に勤務しているから」。音作りで行き詰まった時に使うと、解決するそうです。
フェンダー・ストラトキャスター ジェフ・ベックモデル
レスポールのイメージが強いPATAですが、ストラトキャスターのギターも何本か所有しています。フェンダー製の薄紫色でネックが太いのが特徴ですが、残念ながら、PATAがこのジェフベックモデルを弾いている画像を見つけることができませんでした。(見つけたらここにアップしたいと思います!)
C.F.マーチン・アコースティックギター
このアコースティックギターは主にレコーディング用。1920年代に作られた物です。木が乾ききっており、非常に枯れた味のある音色があるのが特徴です。X時代の曲で、PATA作曲の「White Wind from Mr.Martin ~Pata’s Nap~」(『Jealousy』に収録)では、このギターを使用しています。
こちらも残念ながら、PATAがこのギターを弾いている画像を見つけることができませんでした。
なおこちらはC.Fマーチンのアコースティック・ギターで「D-28」がモデルチェンジしたものです。
PATAの使用しているエフェクターもまとめたいと思いましたが、今回はとても長くなってしまいましたので(^_^;)💦、次の機会にしたいと思います。
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